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尾島 卓 OJIMA Taku 生年:19 67   准教授

講座 学校教育学(School Education)

専門 教育方法学(Research on Educational Methodology) 授業研究(Lesson Study)

開講授業
  教育の方法と技術 現代教育方法学 特別活動論 教育技術総合演習
  教育における新聞活用の理論と実際 教育方法学演習
    (以上学部)
  教育方法学特論 教育方法学特論演習 学校教育学研究特論 I & IV
    (以上大学院修士課程)

研究題目とその内容(Research subjects)
(1)

学級教授組織の今日的意義に関する研究:ドイツ教授学研究と我が国の授業研究の成果から授業観・学力観・指導観を再検討し、「学級で教えること」の今日的意義を考察している。

(2)

学級における子ども・生徒の「居場所」づくりに関する研究:子ども・青年の新たな「荒れ」や仲間づくりの困難さに取り組む実践の分析を通して、自治・自己管理機能と「居場所」機能の統一過程として学校における集団づくりの再検討を行っている。

(3)

授業における共同探求過程の成立を志向した教材開発:現場教師との共同の授業研究を通して、知識・教養の落差を前提とする教育的関係を乗り越え、共同探求における相互主体的な教師=子ども関係をつくりだす教材のありように関して研究を行っている。

研究業績(Publications)

著書:
・「教科指導を充実させる学校図書館の利用」『教師教育講座第9巻 教育方法技術論』(共著)
  協同出版 2014年
・「自尊心を着実に育成する教科指導の特質と課題 : 活用力育成をめざした授業研究のための試論」
  日本学校教育学会『学校教育研究28』教育開発研究所、2013年
・「教師のカリキュラム開発条件としての子ども・生徒の主体的立場について−我が国における授業研究の課題とドイツ教授学における相互主体性研究の接点を求めて−」
  『カリキュラム開発の促進条件に関する研究』(共著)教育開発研究所 2012年


論文:
・「学校教育における現代的課題としての「暴力」に関する一考察−教育と「暴力」の関係に関する分析枠組みの比較を中心に−」
  『岡山大学大学院教育学研究科研究集録』第140号 2009年
・「ディースターヴェーク教授学の今日的意義に関する研究(1)−教育目標における思考過程の再検討を中心に−」
  『岡山大学大学院教育学研究科研究集録』第143号 2010年
・「全国学力テストの調査結果における県間比較(1)」
  『岡山大学教師教育開発センター紀要』2巻 2012年
・「学校づくりの現状と教科内容構成の意義」
  岡山大学大学院教育学研究科・岡山大学教師教育開発センター
  先進的教員養成プロジェクト委員会 教科構成学開発事業部会 編著
  『「教科内容構成」指導法ハンドブック』
・「養成段階における「教科内容構成力」育成可能性の検討 −沖縄国際大学における取組の到達点から学ぶ−」
  同上 教科構成学開発事業部会 編著『「教科内容構成」指導法ハンドブック』
・「一貫教育の充実に向けた児童・生徒の困難さ解明−中1ギャップアンケートの結果と分析−」
  岡山大学教育学部一貫教育専門委員会編著『附属学校における幼・小・中一貫教育の理論と
  実践』

授業(学部)の内容とその方法(Teaching methods)

教育の方法と技術では、文献資料と映像資料を組み合わせ、さらに様々な学習活動を交互転換しながら、 学級教授組織の構造および過程を矛盾と発展を視点として講述している。また特別活動論では、 聴講学生の実体験と学校教育実践をめぐる課題を重ね合わせながら、特別活動の今日的意義について論じている。 教育方法学演習では、文献購読と討論を通して実践構造の理解を深めると共に、 実践のリアリティを受講者が感じることを目標としている。

大学院生の教育(Graduate students)

修士課程では、我が国の教育方法学研究の成果をもとに教育研究の思考枠組みを中心に研究討議している。

自己努力目標

「教えるとは共に未来を語ること、学ぶとは誠実を胸に刻むこと。」(ルイ・アラゴン)
この言葉に忠実に、民主主義と科学の可能性を追求し、それを語り継ぐ人間でありたい。