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障害のある子どもたちに音楽を |
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わたしは大学卒業後、肢体不自由や病弱の生徒が通う学校で教師生活を送って2年目になります。今、一緒に勉強している子どもたちは発語がなく、子どもたちがどこまで理解できているか、何を伝えたいか、日々関わっていく中で少しずつ分かっていけてるかな、という状態です。歌うことができない、自分の力で楽器を演奏することが難しい子どもたちにどうやって音楽を教えていったら良いのか、とても悩みました。しかし、子どもたちは音楽が流れると表情や体、僅かな発声で自分の感じたことを一生懸命伝えてくれます。嫌いな音楽の時は声をあげて泣く生徒もいます。昨年1年間音楽の授業をしてきて、表現することには、言葉で伝えるだけでなく、たくさんの方法があることを生徒から教えてもらいました。まだまだ、教師生活スタートしたばかりで日々勉強な毎日ですが、周りの先生や生徒たちと一緒に楽しく音楽の授業をこれからもしていきたいと思っています。
令和2年度中学校教育コース卒業 岡山県立早島支援学校教諭 石津 磨乙
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さまざまなことを教える教員として |
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中学校の教員になり3年目となりますが、日々の生活の中でふと思うことは、「大学生の時に、経験できていてよかった」ということです。授業の構成を考えるとき、どうすれば音楽の素晴らしさを感じる心を養えるだろうかと考えます。そのような授業がしたいと考えられるようになったことは、音楽の教科としての必要性について、大学の先生や仲間と考えてきたからだと感じます。また、大学ではピアノや声楽、作曲のみならず、日本の伝統楽器や日本舞踊の練習もしました。その中で、日本の伝統文化に潜む日本の魂の素晴らしさを体感しました。日本の音楽も教える立場となり、この経験があってよかったと感じています。また、吹奏楽部の顧問として指揮を振っていますが、大学のときに吹奏楽の合奏や指揮の練習ができてよかったと感じています。そして何より、音楽講座の仲間と励まし合いながら、あらゆることに挑戦し続けられた経験は、生徒にさまざまなことを教える教師として、経験できていてよかったと感じます。中学校の教員となった今、大学での学びを基として、日々学び成長していきたいと思っています。
令和元年度中学校教育コース卒業 倉敷市立西中学校教諭 島﨑 成美
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音楽教師を目指す君に |
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現在の音楽教育の世界では、なによりも音楽活動を通して心豊かな子どもを育てることに喜びを見いだす和解力が欲しいと思う。とんでもない事故・事件が報道され心痛む思いがすることもある教育界だが、これがすべてではない。音楽指導によって子どもの心を開き音楽する喜びを味合わせすばらしい音楽体験をさせその成長を見守ることに人生の喜びを感じてがんばっている音楽教師が全国にいっぱいいる。一般的な情勢として大変厳しい教育界ではあるが、意欲と情熱と音楽力をもった若い音楽教師の仲間が欲しいと思う。
音楽的完成と歌う力、奏する力、音楽理解力など音楽の基礎的な力を習得してたような音楽経験を積み、さらに子どもの理解とその指導育成に関する事項を総合的に学ぶことによって教育現場に立つことができる。教育現場では指導者の意欲と創意工夫が子どもの大きな成長となって結実する喜びを体験できる。意欲と情熱のある若いあなたに期待する。
昭和29年教育学部卒業 (財)桃太郎少年合唱団 理事長 団長 棚田 国雄
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小学校音楽科授業の質的向上を |
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稀に小学校音楽科授業を参観させていただくことがある。授業を参観していていつもかつての文科省教科調査官の言われたことを思い出してしまう。それは次のようなことだ。“例えば、歌唱活動の場合である。子どもたちが本当の意味で心から歌っているのか、そうした歌う活動が子どもの豊かな成長に役立っているのか。また器楽活動の場合、最初は楽しそうに楽器を演奏していた子どもが、時間を経るに従って、無感動に、しかもつまらなさそうに演奏するようになったりする姿が多く見られるようになるのはどうしてであろうか。更に次のような問題点。何故か高学年から低学年まで一斉に展開されるグループ学習。そして、学習評価と称して文字による自己評価カードへの記入と言葉による学習評価の発表 ”
また、筆者は、岡山市内のある公立小学校6年生児童に小学校で学習する8教科について “好き具合調査 ”をした。男子児童の好きな授業の8位が音楽科。女子は2位であった。
どのような音楽科授業を計画・実施したとしても、子どもたちが音楽科の授業を喜び、授業を心待ちにし、尚且つ、学年相当の音楽活動が十分にできる能力を育てることができればよいと思う。
中国学園大学 教授 太田 正清
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後輩のあなたへ |
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私は、大学卒業後、音楽大学でピアノ教師をしています。長年教えてきて思うことは、音楽は聴いた人を幸せにし、心をうつ、とてもすばらしいものだということです。
岡山大学では、幅広い勉強ができるので、将来、子供達に感動する心を伝えたり、自分自身も心暖まる演奏ができるように、多くのことを深く学んでほしいと思います。もちろん、演奏ということでは、毎日の努力がいるので、精神的にもくじけないで、強い意志をもって過ごさなくてはいけないので大変ですが、目標に向かってのことですから、充実感のある、やりがいのあることだと思います。
大学時代に習っただけでなく学んだこと、経験したことは、大きな財産になるので、しっかり勉強して、有意義な大学生活となるようがんばって下さい。
昭和48年中学校課程卒 くらしき作陽大学音楽科非常勤講師 上岡 通子
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岡山大学時代を振り返って |
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中学3年で出会った恩師の言葉に導かれて、今の私がある。「教育学部にいけば音楽の勉強ができるし、教師としてずっと音楽とかかわり続けることができるよ。」思えばこの恩師は音楽教室(現音楽科教育講座)を卒業したばかりの新任教師であった。私への助言は生々しいものであったに違いない。5年後、私は恩師の後輩となった。
実技系の講義はさながら無料レッスン。広く浅くに価値を置く私は、できるだけ多くの講義を受けた。お琴は全くままならず、実技試験は顔面蒼白。打楽器は楽しくて仕様がなかった。アルバイトをして先輩からバイオリンを購入し、その先輩から指導を受けたことも懐かしい。また、音楽理論や指揮法など、学んでいるときより教師となってから、その意義を実感する。
時は流れ、大学も、また大学に求めるものも変化しているであろうと想像するが、小学校の教師として22年間音楽にかかわり続けることができている幸せ者がここに一人いることだけは、自信をもってお伝えしたい。
昭和59年小学校教員養成課程卒 岡山市立可知小学校教諭 藤原 勇
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音楽教育に携わって |
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「何か特技があるってうらやましいわ」この春、転勤したばかりの小学校で、入学式の校歌を伴奏したとき先輩教師からいただいた言葉である。
大学で音楽を専修した私は、卒業後小学校に3校勤務してきたが、どの学校でも音楽を中心にした校務分掌に携わってきた。トランペット鼓隊などクラブ活動、高学年を中心とした音楽専科、音楽祭の指導、学芸会での音楽発表、卒業式など式での歌の指導や伴奏など。自分が直接指導するものから他学年の相談(選曲や、楽器編成、指導など)もある。 そのどれにも大学で学んだことがいきている。授業での指導法そのものはもちろんのこと、実技演習もはずせない。大学の先生方が講義の中で話されたちょっとした言葉、講義を受ける中で体感した「これだ!」という感覚、どれも現場で生きて働く言葉となる。何よりも自信を持って指導できるというのは本当に強い。
音楽は、生活に潤いを与える。人間が人間らしく生きていくために欠かすことのできないものである。音楽のすばらしさ、楽しさを子どもたちに伝えられる、力のある教師になりたい。まだまだ私自身も修行中である。
平成4年小学校教員養成課程卒 倉敷市立乙島東小学校教諭 藤原 幸子
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さまざまな高校の現場から |
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講師歴が長かったせいもあり、いろいろな高校に勤務してきました。高等学校は一様ではなく、学科も多種多様で、個性あふれる生徒がたくさんいます。でもそれと同時に授業のあり方も工夫が必要になります。
けれどもどんな現場でも、音楽教育ができることは何か、自分が伝えたいものは何か、ということは変わらずに生徒に向き合うことができてきたと思います。それはなにより学生時代に培ったものによります。そして、教育学部ならではの音楽の勉強をしてきたからだと自負しています。
現在、私は、音楽専門コースを有する高校に勤務しています。専門科目の授業が増え、まだまだ自分自身が勉強不足であることも実感する日々ではありますが、音楽を通してこその楽しさはまったく変わりません。
これからもたくさんの生徒に出会えることでしょう。もっと多くのことを伝えていけるよう、私自身日々精進しなければ、と決意を新たにしています。
平成6年中学校教員養成課程卒業 平成8年大学院教育学専攻科修了
大阪府立池田北高等学校教諭 大杉 由香
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大学の4年間 |
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教員になって3年目。仕事にも慣れ、気持ちがゆるみそうになることもあります。しかし音楽教育講座で過ごした4年間のおかげで、常に向上心を持つことの大切さを感じることができています。
ここでは、日本の音楽から世界の音楽まで幅広く勉強することができました。ただ覚えていくだけの講義ではなく、自分たちで調べたり、仲間と実際にその音楽に挑戦したりして、音楽を体で感じながら、学ぶことができました。
実技に関しても、言葉だけでなく実際に演奏をしたり、ボールを使ったりして、わかりやすい指導をしてくださいました。また学生同士で演奏を聴き、意見を言い合う時間はとても貴重なものでした。
先生方のように、生徒が理解できるよう工夫し、研究し続けること。これが今の私の目標です。教員になりたての頃必死だった自分も、今さらに向上心を持ちたいと思う自分も、この音楽教育講座で仲間と学ぶことができたからだと思います。私にとってこの4年間は充実した最高の時間でした。
平成14年中学校教員養成課程卒業 岡山市立桑田中学校教諭 西 かお梨
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魅力ある教師を目指して |
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私は現在、小学校の教師をしています。教師になって実感しているのは、『経験の大切さ』です。知識・経験の豊富な先生は魅力的でおもしろい!子どもたちはおもしろい先生が大好きです。
私は大学の四年間、音楽教育講座で様々なことを経験させてもらいました。吹奏楽、合唱、指揮法、編曲、演奏会など、多くの経験の一つ一つが今の私を支えてくれているように感じています。中でも声楽で学んだことは、小学校での歌唱指導に大変役立っています。子どもたちに歌唱指導する際、説明だけではうまく伝わりません。歌って聴かせるのはとても効果的です。子どもはマネがとっても上手。先生が歌った歌を上手に真似て歌うからです。もしきれいな声で先生が歌って聞かせてくれたら子どもたちはどんなに喜ぶことでしょう。歌うことに自信が持てずにいた私ですが、声楽で自分の声に自信をもってのびのびと歌うことの楽しさを知り、歌うことが好きになりました。そのおかげで今私は子どもたちの前で自信をもって指導ができるのだと感謝しています。
子どもたちは“本物”に出会うと輝きます。本物の楽器に触れるように、実際に経験を積み、力をつけた先生に出会うことも、子どもたちにとっては大きな喜びになると思います。
みなさんも、様々なことに挑戦し、経験を自信に変えてがんばってほしいと願っています。私も一人でも多くの子どもたちに音楽の楽しさを、そして歌うことの楽しさを伝えられるような、魅力ある教師目指してがんばりたいと思います。
平成14年小学校教員養成課程卒業 新見市立井倉小学校教諭 河辺かおり
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