平成14年度は岡山大学教育学部において「光の不思議」と題して
蛍光現象と液晶の性質についての体験学習を行いました。
「岡山大学サイエンス・スクール2002」活動テーマ
・光の不思議
蛍光体で遊ぼう・学ぼう (担当:教育学部 山下信彦)
液晶で遊ぼう・学ぼう (担当:教育学部 長屋智之)
【蛍光の不思議】
蛍光灯など、私たちの身の回りには蛍光現象を利用したものがたくさんあります。それらを教材に、光の世界の不思議にせまりました。
非常に真剣に講義を聞いています。
実験を楽しむためには説明をしっかり聞かなくちゃ…。
大学生(実験補助員)のお兄さんと一緒にテレビを分解。
中はどうなっているのかな?
「う〜ん、これは何だろう?」
これはブラウン管に使われている「電子銃」という部品。
身近な電化製品も実はいろんな不思議の宝庫です。
顕微鏡でブラウン管の裏を見てみました。
何が見えるかな?
ブラウン管の裏には蛍光体の粉末が綺麗に並んでいました。
ブラックライトを点灯すると右のように美しく見えます。
結晶蛍光体を作っています。
「この混ぜる割合がコツなんだって…。」
出来上がりました!!結晶蛍光体!!
紫外線を当てると美しく輝きました。
蛍光灯を分解して中の蛍光物質を取り出して見ます。
この蛍光物質も紫外線を照射すると明るく光ります。
※蛍光灯はあらかじめ中の水銀ガスを抜くなど安全に処理したものを使いました。
市販の蛍光塗料や蛍光ペンをつかって絵を描いてみました。
さあ、どんな絵になるかな?
普通の部屋の光では何が描かれているのかわかりませんが…
紫外線を照射すると…(次の写真に続く)
なんと!TVのキャラクターが現れました!!
作品は後日、紫外線下での作品の写真と一緒に持って帰りました。
【液晶の不思議】
液晶ディスプレイなどに使われている「液晶」。名前は聞いた事があるけれど、正直、「液晶」って何なのかよくわからない…。「液晶」の持つ不思議な性質を、液晶アクセサリーや液晶ディスプレイの製作を通して勉強しました。
液晶アクセサリー用の液晶を作りました。
「何だかドロドロ〜」
液晶をアクセサリー用の型に入れます。
液晶がはみ出ると汚いから、慎重にね。
液晶アクセサリー完成!!
すこし時間がたつと、虹色の綺麗なアクセサリーになります。
液晶ディスプレイ用にみんなが描いた絵を
特殊な処理を施したガラスにプリントします。
絵をプリントしたガラスを現像液に浸けます。
製作過程の1つ1つが大変重要。
1つでも失敗するとディスプレイは点灯しないので気が抜けません。
伝導ガラスの余分な電極を溶かしてしまいます(エッチング)。
2枚のガラスの間に隙間を作るためスペーサーを吹き付けます。
おいおい、あまり大量に浸けないでね…。
慎重に液晶を入れていきます。
あと一歩で完成です。
電極を付けて、電池につなげば…。
「やったぁっ!うまくできた!!!」
長い長い作業でしたが、素敵な作品がたくさんできました。