マイクロステップ技術を利用した教育支援
(岡山県玉野市立玉中学校)

2007年6月より、岡山県玉野市立玉中学校のみなさんを対象に、マイクロステップ技術を利用した漢字学習の支援がはじまりました。玉中学校では「玉学」という愛称で呼ばれ、ほぼ毎日10分程度、漢字のドリル学習を行っています。

 

ドリル帳は岡山大学の研究室で印刷され、宅急便で定期的に中学校に届けられます。玉中のみなさんがドリル学習をした後、ドリル帳は再び宅急便で岡山大学の研究室(データセンター)に届けられます。大学に届いたドリル帳は、一枚一枚全てスキャナで読みとり、そのデータをコンピュータで処理し、一人ひとりの成績の変化をグラフに描きだします。その分析結果は玉中学校の先生を通じて、玉中のみなさん一人ひとりに還元されています。

これまで学校で行われていたドリル学習では、個人の学習達成度を正確に把握する方法が無く、また、毎日の小さな学習積み重ねの成果を子どもたちが実感することが難しいという弱点がありました。マイクロステップ技術による支援の特徴は、一人ひとりの学習達成度を正確にグラフに描きだすことができ、さらに、学習の成果を子どもたちにフィードバックすることによって、毎日の学習の積み重ねの効果を子どもたちが実感できるという、従来のドリル学習の弱点を克服しているところにあります。

これらの取り組みを通して、子どもたちが漢字の能力を身につけることだけではなく、《毎日のどんなささいな学習でも、それがきちんと自分の実力につながっていく》ということを実感してもらうことによって、子どもたちの「学ぶ意欲の向上」につなげていくことを大きな目標としています。

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寺澤研究室について

寺澤研究室は令和6年度現在、学部生5名、修士1名、博士(連大)1名で「学習や記憶」「新たな教育評価」「高精度教育ビッグデータ」「縦断的広告ビッグデータ」に関する研究を行っています。
寺澤研究室の紹介

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