PORTER◇CABLEのタブテール治具 その1

メーカー名不明
いくつかのサイトで販売していま
すが、精度が低すぎおすすめでき
ません
値段が倍しても(\30000弱)
こちらをお薦めます PORTER◇CABLE
中〜大のアリ組には、こちら
(\60000弱?)、Leith Jig
自在ですが20mm以内の小さな組みは
できません

詳しいインプレ等はまた次回
お気軽にお問い合わせ下さい
トリマーへベアリング付きの6mm
シャンクBitが用意されている点で
は良いのですが・・・
・テンプレートの固定、いい加減
・切削奥行きの調節が大変困難
・標準のABSテンプレートはもろく
 折れやすい
・材料固定のレバーはすっぽ抜ける
・全体の硬性が高い
・テンプレートはアルミ標準
 で、加工精度良い
・切削奥行きはテンプレート
 の固定位置で調節、微調節
 しやすい
・Bit深さの調節覚え位置があ
 り、微調節しながら記憶で
 きる
・材料固定クランプが丈夫
18mm〜25mm厚程度の板材をアリ組するの
に適したジグです、何とか13mmでも加工
しましたが、引き出し等の9〜15mm厚には向きません。アリの幅や位置も可変です、手慣れてくれば板幅・厚に合わせて自由にアリ組みを配置して、正確に加工できます、昨年のつづむの肩部分は全てこれで加工しました。
ただし、ヒツコイほどの試し切りと同時に刃の切れが命です、過信はいけません、手加工に勝るモノ無しです
今回 PORTER◇CABLEのタブテール治具を使いましたので、レポートします
まずは以下のことを心づもりしてください
◇引き出しに使う板以外に、テスト加工や当て板として2〜4組分は必要と思って
 ください、思った以上に無駄が多い作業です

◇こういったジグは、いろんな板組加工を100とすれば
    (その内の技術レベルと種類で)
40〜60の範囲の仕事ができます・・・と唄っていますが
 ・・・実情は、
 ▼その20の幅の内45〜55の10の幅を主に考えて作っています
  ▼前後はあなたの活用次第で、できないことはない範囲です、当社ではできました
   ▼主な10の範囲の内大雑把なセッティングで5前後のところへ行きますから、
     後はあなたが、試しながらベストのセッティングを出してください・・・

  ※ = これがあればオニに金棒!なんて機種は最初からナイと思ってください
      ・・・日本人が作ればゼッタイもっと使い良い、精度もある道具になると思うのですが・・・
               企業の方、一緒に作りませんか・・!!
今回の作業は引き出しの箱組板厚15mm、幅約80mm、底基準で加工し、組立後に上端をカンナがけしながら
本体(キャビネット)に合わせます
下面、内面が大事なので間違わないよう、底板の溝線L/Rを書き込んでおきます

←引き出しについてプリントを作
っていますので、参考にしてくだ
さい

今回は右のように、引き出しの内
箱を作って、前板を別付けします

前と側はダブテール向板(奥)と
側はアリ溝底板は無垢材を使うの
で、収縮に耐えるよう右下のAの構
造にします
まずテンプレートの高さを板厚に合わせます
左右の黒外ノブ 
左右のガイド位置を調節、つめ位置を合わせます
上の写真は引き出しに向かって右Rの組み手(私は家具に向かって、右R/L左のマークをします、皆さんはどちら?)側板(内面が外)を上ツメ、左/右ガイドへ密着、前板(内面が上)を密着固定、↑のように2枚を同時加工します下は左Lの組み手、矢印のようにルーターを動かします、当て木がないところは割れが必ずおこるので可能な限りアテをします
切り込みの深さ
  =テンプレートの前後調節
    └ 奥へ =深くなる
     └ 手前へ=浅くなる
←切り込みが浅い

 テンプレートを奥へ調節 
     ビッタシ合いました→
基本的な調節は2方向 組み手のきつさ
   =(ツメの大きさ)

 アリBitの出し具合で調節
 └刃を深く出す
   →キツイ組み:頭は大きく
          穴は小さく
 └刃を浅くする
   →ユルイ組み:頭は小さく
          穴は大きく
  
刃の出し具合を見る↑微調節してナット
を締めておけば次回これに合わせばいい
      付属の刃物はインチ・シャンク
安全のため真鍮板を左右へ追加
ボッシュでは取扱店からサービスセンター
へ依頼すればφ6,8、φ1/4,3/8,1/2inch
各コレットが手に入ります
要改良部分、メクラでルーターを使うので、テンプレートの保持部分にビット
を接触させてしまいました(>_<)、ここへはセンターガイドが当たらず、Bitが
直撃します → 真鍮板(何でも良い3mm以上)を固定してセンターガイドが
接触するようにしました
当て木でワレを防げない部分・・・
刃の切れが命・・・調節してる内に傷んで
きちゃうじゃない・・・(=_=)

アテさえできればきれいに加工できます
でも両面テープなどで当て木を固定しておか
ないと難しい
Lieth Jigや他メーカーのアリBitを比べるとほぼ同じ、角度は7°、幅1/2inch、シャンクは1/4inchなのでコレット変更でおそらく転用できます  
英語じゃわかんないってば・・・(?_?)
このPORTER◇CABLEのセンターガイドはBoschのタイプがありません(直接探せばあるのかも知れませんが・・)
このセンターガイドの取り付けに合わせて、ベースプレート作りました
1)少し大きめのアルミ板(5mm厚)をルーターへ固定、周囲(円弧)墨付け
2)ストレートBitを付けてセンターを印
3)金属用バンドソーで周囲の荒切り
4)旋盤加工するための保持板を仮固定(それぞれのセンター合わせがなかなか難しい)
5)センターの取り付け穴、欠き取り、外周仕上げ、を旋盤で加工
左PORTER◇CABLE用、右がBosch

 Topページへ  Main Contents  機械の紹介へもどる ダブテール加工その2へ