日時:10月9日(日)、14:30 ~ 17:00
場所:岡山大学津島キャンパス一般教育棟A棟・A41
※ 本大会は岡山県教育委員会および岡山市教育委員会のご後援をいただいております。また、学校教員の皆様の参加は無料としております。多くの現職教員の皆様のご参加をお待ちしております。芳賀 信幸(石巻専修大学)
園部 誠司(兵庫県立大学)
藤井 浩樹(岡山大学)
田中 福人(清心女子高等学校 SSH主任)
池田 理佐(岡山大学)
月井 雄二(法政大学)
オーガナイザー:安藤 元紀(岡山大学)
本学会では、原生生物学の新たなフロンティアを目指した研究発表・討論を行う場として裾野の広い学会活動がなされている。一方で、原生生物学を取り巻く環境は決して安穏としてはいられない状況でもある。原生生物学を専門分野とする研究室の減少、それに伴う若手研究者の育成の難しさ、加えて、理科教育における原生生物の取り扱いの減少、原生生物に対する子どもたちの無関心、といった様々な問題に直面している。原生生物学研究を一層進展させるとともに、次世代の人々をはぐくむ理科教育において、原生生物への興味・関心や理解を促すこと、原生生物を通して科学的な生命観、自然観をはぐくむことが、本学会に強く求められている。身近で多様な生き物である原生生物は、本来、理科教育(生物分野)の重要な内容の一つである。その学問的基盤を形成する日本原生生物学会は、理科教育との接点をどのように捉え、その接点を強めていくことはできるのか。
そこで今回のシンポジウムでは、「原生生物学の進展と理科教育への可能性」と題して、原生生物学と理科教育の第一線でご活躍の方々にシンポジストとしてご登壇いただくこととした。原生生物学の最先端の研究動向、初等・中等教育段階におけるカリキュラム(生命領域)の現状、理科教科書における原生生物の取り扱いとその変遷、原生生物の理科教材としての可能性と主体的な学びを促す探求活動、学習指導要領の改訂(理科教科書改訂)を見据えた本学会としての今後の取り組み、原生生物学会で発表された研究課題(先端研究)と理科(生命領域)のコンテンツマップとの関係の解析、高大連携を見据えた原生生物学研究者の果たす役割、原生生物情報データベース、培養方法、原生生物細胞バンクの可能性、等々についてご発表いただく。
日本原生生物学会が、学校教育・理科教育に対してどのような働きかけができるのか、理科教科書における原生生物の取り扱いについてどのような提言ができるのか、さらには一般社会への啓蒙を含めた裾野の広い活動をいかに持続的に進めていくことができるのか、学会員のみなさんとともに議論していきたい。
第49回 日本原生生物学会 岡山大会
大会事務局連絡先:
〒700-8530
岡山市北区津島中3-1-1
岡山大学大学院教育学研究科
細胞生理学研究室
E-mail: jsp49@okayama-u.ac.jp