ミュージカルを音楽科の領域に位置づけすると、ミュージカル特有の音楽的・演劇的要素が他教科と協働することによって効果的な学習が期待できるのではないかというのが入学当初からの思いでありました。そして現在取り組んでいるのは、地域の歴史文化をモチーフにした「市民参加型ミュージカル」と「地域コミュニティ」活性化の関係です。深刻な少子化社会のなか家庭のありようも多様化し、地縁的な繋がりが希薄になっているのが現状です。社会教育の場として、子どもから高齢者まで様々な世代が協働し、楽しみながらひとつのミュージカル作品を創作するなかでコミュニケーションや表現に親しみ、また創作された舞台作品を地域愛涵養の教材として活用する可能性を検討しています。