フクロウ2

岡山大学大学院に入られる前は何をされていましたか?

倉敷市の公立中学校で中学校の技術・家庭科の教員をしていました。

高田 水穂子(タカタ ミホコ)

2023年4月 修士課程入学

フクロウ2

どうして岡山大学教育科学専攻を選ばれたのですか?

学校の中だけにとどまらず、自分が指導してきた中学生年代の生徒たちが、地域との連携によって自分の人生を考える学習プランを研究したいと考え、志願しました。現場で働いていた時に玉島の地域子育て支援センターの方々の協力により、コロナ渦以前から幼児の子育て中のお母さんと赤ちゃんを学校に招いて家庭科の保育領域の交流学習を行ってきました。生徒たちは地域の方々との学びにとても刺激を受け、自分の未来の姿を考えることができました。地域と連携し、今度は高齢者の方々との学習プログラムが考えられないかと思い、この教育科学専攻科を選びました。

フクロウ2

PBLを受講してどうですか?

各国から留学された未来の教育を牽引する先生方とお互いの思いを討論したり、自分の得意分野を生かして新しい教育の取り組みを試してみたりすることは素晴らしいことだと感じています。何よりも今まで話す機会の少なかった大学院生や他国からの留学生の方々など、様々な立場の仲間と、教育科学に関連する新たな課題を明確にしていくことは、何物にも代え難い経験だと思います。日本の教育の当たり前の枠組みを超えた良い教育の方向性を導く可能性があるように思います。

フクロウ2

どのような研究を予定していますか?

中学校の技術・家庭科の新しい学習指導要領では、高齢者について以前よりも詳しく学習することが示されていますが、指導を模索していく中で中学生にとっての高齢期の学びの難しさを感じることが度々ありました。大切な学びのカテゴリーであるにもかかわらず自分のこととしてとらえにくい側面が多々あり、何かいい方法はないかと考えていました。また自分にとって大切な家族が高齢期に入った姿を目の当たりにし、生徒にとって自分に来るべき高齢期の家族や高齢期を迎えた自分の暮らしをライフプランの中で意識しておくための学習方法を研究したいと考えています。

フクロウ2

岡山大学修了後、将来のキャリアは?

今まで一緒に研究をしてきた中学校の家庭科の先生と連携を取りながら現場で学習が進められるようにできたらと考えています。今後どのような形で地域連携をしていったらいいかなど具体的な方法を模索し始めたところです。

フクロウ2

最後に、一言、お願いします。

新しい学び方を意欲ある仲間と共に学習する楽しさは、格別です。キャリアを積んだからこそ考えて学びなおしたい気持ちを実現してみてはどうでしょうか。