インタビュー

フクロウ2

岡山大学教育科学専攻に入られた理由(きっかけ)は何ですか?

岡山大学教育学研究科に入学する前は、岡山大学の教育学部に在籍しており、4年間教師になることを夢見て、教育に関する様々な勉強をしていました。その中で教育科学専攻を選択した理由は2つあります。一つは、学校という現場レベルのみで教育を捉えるのではなく、広い視野を持って教育という分野を知った上で教職につきたいと感じたことです。もう一つは、大学時代に専攻していた体育社会学に対して学問レベルで学びを深めてみたいと感じたことです。具体的な実践だけではなく、体育という事象を社会との関係の中で学べる場を探した結果、進学を決めました。

本田 桃子(HONDA Momoko)

フクロウ2

教育科学専攻での日々はいかがでしたか?

教育科学専攻での日々は、私にとって大変充実しており、大学時代学んできたことを改めて学び直す機会になったと感じています。高い専門知識を持つ先生方の講義や、学ぶことに対して意欲的で様々なバックグラウンドを持つ同期に囲まれながら、教育という学問について学びを深めることで、より広い視野で思考を深めることができました。そして、今まで当たり前になっていて疑問を持つことがなかった事柄についても、多角的な視点を持ってクリティカルシンキングができるようになりました。

フクロウ2

教育科学専攻での学びは、今のお仕事に役立っていますか?

教育科学専攻の2年間を通じて学んだ物事の捉え方は現在の仕事にも大変役立っています。学校教育に対するネガティブなイメージが流布している世の中ですが、学校現場の中で様々な事象に対して疑問を持ち、学ぶ姿勢を失うことなく、改善しながら仕事に向き合うことができていると感じています。もし学部卒ですぐに教員になっていたら、世の中の流れに振り回されていたかもしれません。現場の中で少し離れて物事を俯瞰的に捉えられるようになったことは、仕事をする上でも人生を豊かに過ごす上でも財産となっています。

フクロウ2

教育科学専攻への進学を考えている方へ、一言、お願いします。

2年間の修士生活は「教育」という学問について、より深いレベルで学ぶことができる場であったと思います。今まであまり疑問や批判を持つことなく過ごしてきた学生生活でしたが、2年間を通じて、物事に対する考え方や感じ方が大きく変化しました。自分が経験してきた学校教育とはまた異なり、更に広い視野で「教育」を考える事のできる貴重な場です。ぜひ挑戦してみてはいかがですか。