インタビュー

フクロウ2

岡山大学教育科学専攻に入られた理由(きっかけ)は何ですか?

学部4年生のときに,EPOKを利用して,イギリスに4ヶ月間留学をしました。現地の音楽団体に所属して得た経験から,音楽普及についてもっと深く学びたいという気持ちが芽生えました。また,私が留学をしたのは学部生活の終盤だったので,将来のキャリアに迷いがありました。だからこそ,2年間じっくり時間をかけて研究に向き合いながら「自分のやりたいことや進みたい道を見つけたい」と思い,教育科学専攻に進学することを決めました。

土佐 千紘(TOSA Chihiro)

フクロウ2

教育科学専攻での日々はいかがでしたか?

一番印象に残っているのはPBLです。異なる専門や背景,国籍,年齢を持つ仲間と協力しながら約1年間かけて一つのプロジェクトに取り組む中で,柔軟な考え方や多角的な視点,そして伝える力が自然と身につきました。学問面はもちろん,彼らとプライベートでも支え合えるような関係が築けたことは,私にとって非常に大きな意味がありました。多種多様なバックグラウンドを持つ仲間と同じ環境で学べたことが,「この専攻に入ってよかった」と心から思える理由です。

フクロウ2

教育科学専攻での学びは、今のお仕事に役立っていますか?

まだ研修期間中なので,専門的な学びが直接活かされる場面はこれからですが,教育科学専攻で身につけたプレゼンテーション能力や資料作成のスキルは研修の中でもとても役に立っています。チームでの活動においてもPBLで培った協働力が活きていて,円滑なコミュニケーションや役割分担,報連相など,社会人になって必要となる基礎的なスキルが2年間を通して自然と身についていたことを実感しています。また,どんなことにも課題意識を持ち,「社会のために自分に何ができるか」を常に考える力が鍛えられたと感じています。将来的には,これらの教育科学専攻での学びを活かして音楽普及に関わるお仕事ができたらいいな,と考えています。

フクロウ2

教育科学専攻への進学を考えている方へ、一言、お願いします。

教育科学専攻は,じっくりと時間をかけて自分の専門性を深められる環境が整っている場所だと思います。PBLと修士論文研究という2つの学修に注力できる環境が整っているので,課題解決力,論理的思考力を身につけながら自身の専門性を磨くことができます。そして何より,共に学ぶ仲間との出会いはきっとこれからの人生にとって大きな支えになるはずです。迷っている方には,ぜひ一歩踏み出してみて欲しいです。