中・高における教科が、さらにどう分化していくのか、そしてどのように繋がっているのか、を知っているか否かで、授業展開や生徒の質問に対する答えが変わっていくと思ったからです。また学問の入り口にいる生徒に、その面白さを十分に味わってもらうためには、教員になろうと考えている自分自身がその学問を使う面白さを知っていることが大切だと考えたからです。そしてそれは、教える立場にある人の自信にもつながっていると考えました。研究を通して身につく論理的思考力や見方・考え方が、まさに学習指導要領で求められている「見方・考え方」だと思います。この力を生徒に身につけさせるためには、教員自身がその力を身につける経験をし、その学問の本質を得ていることが必要だと考えました。