岡山大学大学院に入られる前は何をされていましたか?
モンゴルの学校で小・中学生に日本語を教えていました。2018年6月から異文化交流活動のため、岡山理科大学に数ヶ月在籍し、その後、岡山大学のプレーマスターコースで1年間研究の基礎を学びました。
ダムバ エンフザヤ()
2020年4月 修士課程入学
どうして岡山大学教育科学専攻を選ばれたのですか?
多様な専門性で、社会における課題を特定し、教育を通じてそれを解決する方法についてチームで探るプロジェクト基盤学習が興味深かったからです。また、岡山大学の特別支援教育講座では、障害のある子供の教育のみならず、福祉、医療といった学際的な専門知識を学べるのも理由です。
PBLを受講してどうですか?
現在、博物館を一般の人々や特に障害のある人にとって価値ある存在にする取り組みについて探求しています。自分の専門領域と違った課題でも、他の専門知識や利用者の観点から取り組むため、多様な発想が有意義で効果的だと考えています。国籍が自分と異なっているだけでなく、多様な専門領域のメンバーで活動することで、それなりに知識が広がっているのを感じています。
どのような研究をしていますか?
「モンゴルの小中学校における特別支援教育コーディネーターの導入」というテーマで研究を進めています。障害のある子供は、通常教育から排除されてはいけなく、平等に教育を受ける権利を持っています。モンゴルでも障害のある子供がより良い教育を受けられるようになるために、社会全体で支援する仕組みが不可欠です。そこで、日本の特別支援教育コーディネーターのような取り組みを参考に、モンゴル型コーディネーターの導入を提案することを予定しています。
岡山大学修了後、将来のキャリアは?
岡山大学で培った知識を母国で活かし、障害のある人を受け入れる社会作りに尽力したいです。研究を継続し、障害の早期発見のためにモンゴル版の知能検査等の研究ができたらと考えています。
最後に、一言、お願いします。
日本への留学を考えている皆さんは是非挑戦してみて下さい。異文化体験は当然ですが、多様な学生との共同学習で新しい知見を見つけ出すチャンスです。