インタビュー

フクロウ2

岡山大学大学院に入られる前は何をされていましたか?

日米にてミュージカルの舞台を中心に出演し、現在も岡山文化芸術創造のミュージカルワークショップほか、色々なところで指導・演出などの活動を続けています。

四宮 貴久(シノミヤ アツヒサ)

2021年4月 修士課程入学

フクロウ2

どうして岡山大学教育科学専攻を選ばれたのですか?

「教育を開拓する」という言葉に惹かれました。ミュージカルしかり、舞台芸術には観る人の心を動かす力があると信じています。人間だからこそできる「心を育む教育」として新たな領域を見出せるのではないかと思い志願しました。

フクロウ2

PBLを受講してどうですか?

「多様性とアイデンティティ」というテーマのもと中国人2名、日本人2名が集まり、「無意識のうちに起きている差別」について、アートを通じて一般の人々に認識してもらうためのプロジェクトを進めています。最初は、相手の様子を伺いながら話し合っているところもありましたが、段々と積極的に意見が出し合えるようになりました。それぞれの専門知識から出るアイデアは刺激的で、自分一人の力では成しえないPBLだからこそ生まれる成果に期待が膨らみます。

フクロウ2

どのような研究をしていますか?

ミュージカルを音楽科の領域に位置づけすると、ミュージカル特有の音楽的・演劇的要素が他教科と協働することによって効果的な学習が期待できるのではないかというのが入学当初からの思いでありました。そして現在取り組んでいるのは、地域の歴史文化をモチーフにした「市民参加型ミュージカル」と「地域コミュニティ」活性化の関係です。深刻な少子化社会のなか家庭のありようも多様化し、地縁的な繋がりが希薄になっているのが現状です。社会教育の場として、子どもから高齢者まで様々な世代が協働し、楽しみながらひとつのミュージカル作品を創作するなかでコミュニケーションや表現に親しみ、また創作された舞台作品を地域愛涵養の教材として活用する可能性を検討しています。

フクロウ2

岡山大学修了後、将来のキャリアは?

ニューヨークには演劇教育に力を注いでいる友人もいるので、国内外で同じような志を抱く人、共感してくれる人と繋がっていけたらと思います。大学院で得た知識を活かし、舞台だけではなく教育の面でも活動を深めていきたいです。

フクロウ2

最後に、一言、お願いします。

大学院で受ける講義はどれも実用的で、学ぶことの楽しさを改めて実感しています。これまで抱いてきた考えが形になるかもしれない。先生方のご指導に感謝し、充実した2年間にしていきたいと思います。