特別支援教育指導者養成プログラム(特別の課程)
特別支援教育指導者養成プログラム(特別の課程)について
特別支援学校教諭免許状取得のために必要となる幼稚園、小学校、中学校又は高等学校の教諭の普通免許状を持つ者を対象として、精深な程度において特別支援教育に関する専門の事項を教授することにより、特別支援学校教諭一種免許状を(知的障害者・肢体不自由者・病弱者に関する教育の領域)取得要件を備えるとともに特別支援教育分野のニーズに応えることのできる人材を育てることを目的とします。
取得できる教員免許状
特別支援学校教諭免許状(知的障害・肢体不自由・病弱)の取得の有無に応じて、履修コースは分かれます。
| コース名 | 既得免許→ 希望免許 | 修了要件単位数 |
|---|---|---|
| 履修コースⅠ | なし →一種免許 | 26 単位以上 |
| 履修コースⅡ* | 二種免許→ 一種免許 | 26 単位以上 |
開講科目一覧
特別支援学校教諭免許状(知的障害・肢体不自由・病弱)を取得するための講義が主に開講されていますが、視覚障害、聴覚障害、重度・重複障害、発達障害に関する講義や演習も開講されています。附属特別支援学校での教育実習に関する講義もあります。
特別支援教育指導者養成プログラム授業内容一覧表
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授業概要 |
特別支援教育概論 |
特別支援教育に関する理念と政策的な動向(特別支援教育コーディネーター、個別の教育支援計画等)を捉えるとともに、通常の学級、通級による指導、特別支援学級、特別支援学校といった連続性のある「多様な学びの場」の基本的な枠組みについて教授する。 |
知的障害者心理学概論Ⅰ、Ⅱ |
知的障害や自閉症スペクトラムのある子どもの心理面の特徴、適応的な行動の困難さ、およびその背景となる認知の特性について教授する。 |
知的障害者心理・生理・病理学概論 |
知能の生理学とそれが破綻したときに生じる知的障害の病理、疾患、家庭や医療機関等との連携を解説する。 |
肢体不自由者心理・生理・病理学概論Ⅰ、Ⅱ |
肢体不自由の心理・生理・病理にかかわる基礎的な事項を解説する。 |
病弱者心理・生理・病理学概論 |
身体の生理学とそれが破綻したときに生じる身体障害の病理、疾患、家庭や医療機関等との連携を解説する。 |
知的障害者教育課程・方法論Ⅰ、Ⅱ |
知的障害児教育(知的障害を伴う自閉症児を含む)における教育課程や指導法について、学習指導要領の解説や各種手引書、授業ビデオや指導案等を用いながら論ずる。 |
肢体不自由者教育課程・方法論Ⅰ、Ⅱ |
肢体不自由のある幼児、児童又は生徒の教育課程及び指導法について、具体例を交え解説する。 |
病弱者教育課程・方法論Ⅰ、Ⅱ |
病弱教育の対象・制度・教育課程や、病気のある幼児児童生徒への指導方法や配慮事項を概説する。 |
知的障害者指導論Ⅰ |
知的障害特別支援学校の授業場面で生じる様々な教師―教材―子供間での出来事を取り上げ、行動科学の理論に基づきながら解説する。 |
知的障害者指導論Ⅱ |
知的障害特別支援学校や知的障害特別支援学級における学習指導場面や生徒指導場面からエピソードを抽出し、それを教材として、当該概念や理論について解説する。当該概念や理論の説明を聞く中で浮かび上がってきた実習中の出来事を、エピソードとして記述する機会を受講者に与える。記述したエピソードを用い、当該概念や理論を用いて意味づけを行う機会、改善点を見出す機会を与える。 |
視覚障害者教育概論 |
授業担当者が盲学校での指導経験に基づき,視覚障害児童生徒の教育課程や学びの場,視覚障害の原因疾患について解説する。これを踏まえ,視覚障害教育の実際について考える。 |
聴覚障害者教育概論 |
聴覚障害教育の概要を総論的に触れ、聴覚系の心理・病理・生理に関する基礎的事項、聴こえの評価法と補償方法等を説明する。コミュニケーション手段、聴覚障害教育における教育課程と教育内容や指導法等を解説する。また、聴覚障害教育における指導の歴史を概観する。 |
発達障害者教育概論Ⅰ、Ⅱ |
本講義は、発達障害のある子どもの心理特性、教育課程、指導法の観点から、発達障害のある子どもの教育に関する基本的事項の理解をめざす内容を扱う。 |
重度・重複障害者教育概論 |
講義前半では,重複障害教育の基礎的事項として、多様な実態を示す子供達の生理・病理的な背景及び心理発達と健康支援について学習する。講義後半では,重複障害教育の教育課程の特色、各教科や自立活動の指導における留意点について学習指導要領の記載事項を踏まえて学習する。あわせて、重複障害児を教育する特別支援学校におけるカリキュラムマネジメントについて、学校の取り組みを踏まえて紹介し、協議を行う。 |
特別支援教育史 |
障害のある子どもの教育における歴史的展開について概観する。とくに、障害のある子どもに対する教育の成立過程について、欧米における実践の登場と展開を整理し、それがわが国に与えた影響や受容過程について論ずる。 |
特別支援教育演習Ⅰ |
特別支援教育学の視点から現代的教育課題を捉え、それを解決するために適用可能な研究方法(質問紙調査、面接調査、事例研究他)の基本的特徴を知る。また、各自が定めたテーマに基づき、研究デザインを構想し、その妥当性に関する検討を行う。さらに、妥当な研究方法を実際に導入し、得られた結果を正確に分析・解釈し、研究成果を分かりやすく説明することを目指す。 |
特別支援心理演習Ⅰ、Ⅱ |
特別支援教育に関する問題の探究と、その解決に向けた知識的基盤を作るため、文献の講読及び課題発表を進める。 |
特別支援病理演習Ⅰ、Ⅱ |
病弱児・発達障害児のみならず、LGBT等の性の多様性、虐待など、特別な支援を必要とする社会問題の理解を深める。文献等で情報を収集する。学生の希望により、発達生理および発達障害病理における動物実験や分子病態研究を行う。 |
特別支援臨床演習Ⅰ、Ⅱ |
障害のある子どもの指導の具体例を挙げながら、実践の機微の数々を紹介する。 |
特別支援実践演習Ⅰ、Ⅱ |
特別支援教育実践の中で用いられる重要なことば・概念について、さまざまな実践事例や文献を参照しながらその意味を考える。また、特別支援教育実践の中で生じている出来事を切り出し、そこから重要な概念を導き出す方法について教授する。 |
特別支援教職演習Ⅰ、Ⅱ |
特別支援学校(視覚障害)の指導実践にかかわる解説・演習、及び,実際の授業・指導を素材とした授業分析,授業研究を行う。 |
特別支援教育支援演習Ⅰ、Ⅱ |
聴覚障害児教育の歴史や制度、教育現場での工夫や解決すべき課題等のテーマに関して、関連する文献資料を自らの問題意識に基づいて収集・整理し、その内容について報告するとともに、議論を行う。 |
特別支援教育実習基礎研究(特別支援学校) |
特別支援学校(視覚障害・聴覚障害・肢体不自由・知的障害)、特別支援学級(知的障害)、通級による指導における特別支援教育の実際に関する講義を行う。また、 |
特別支援教育実習Ⅱ(特別支援学校) |
個々の児童・生徒の実態を的確に把握し、実態に即した学習指導案を立案するとともに、実地授業及びその振り返りを通してよりよい授業のあり方を学ぶ。さらに、教育現場で求められる実践的指導力を身に付けるため、指導教員や他の実習生とともに教育活動全般に取り組み、その省察をする。 |
インクルーシブ教育実践論Ⅰ、Ⅱ |
インクルーシブ教育の具現化に向けた制度改革が推進されており、新たな特別支援教育システムの構築が模索されている。本講義Ⅰでは、「特殊教育」の歴史的発展の経緯を捉えつつ、特別支援教育・インクルーシブ教育における制度的枠組みと実践的課題について論じる。さらに、本講義Ⅱでは、特別支援教育・インクルーシブ教育に関する歴史、法制度、外国動向等の教育問題に関する文献資料、事例を自らの問題意識に基づいて収集・整理し、教育実践の視点からディスカッションする。 |
視覚障害教育実践学A |
視覚障害者の生活上の困難、及びその支援について、歩行領域を中心に論じる |
視覚障害教育実践学B |
各教科や自立活動等における具体的な指導法、教材・教具の工夫について学習を進めていく。 |
聴覚障害教育実践学A |
聴覚障害児教育の概要を扱い、特に、通常の学校における聴覚障害児教育のあり方について説明するとともに、聴覚障害児への情報保障について実習も取り入れながら、実践的に支援技術を理解する。また、聴覚障害児が学ぶ環境を個人モデルから社会モデルで捉える必要性について、法的背景も含めて解説する。加えて、障害にとどまらず、「聞こえ」を切り口として、共生社会のあり方を考える観点として、合理的配慮、バリアフリー、ユニバーサルデザイン、アクセシビリティ、インクルージョンについて取り上げる。 |
聴覚障害教育実践学B |
聴覚障害者教育の実践に関わる基本的事項を学習するとともに、聴覚に障害を有する子どもの理解と教育現場における指導及び支援方法に関する検討を行う。 |
特別支援教育病理の遺伝学 |
医学の進歩によって、小児期に発症する心身障害の原因の多くは、染色体異常や遺伝子異常であることが明らかになってきた。出生前診断は、障害を排除する優生思想と地続きという指摘もある。遺伝学の観点から、障害とは何か、多様性とは何かを思考する授業を行う。グループワークでは、個々の考えを否定せず、他者への敬意・理解を促す。 |
特別支援教育病理の脳科学A |
ヒトは生まれてきてからずっと様々な学習を続けている。記憶・学習を可能にしている脳機能を概説する。知的障害や各種の認知機能障害はこの基本的な脳の生理機能の破綻によって発症している。知的障害等を脳の局在機能から理解し、脳科学の視点から障害の成り立ちを捉えることができるようになる。このことによって、障害の理解が進み、障害の特性を踏まえた子ども支援が可能になる。 |
特別支援教育病理の脳科学B |
発達障害の中でも自閉スペクトラム症は増加しているといわれる。遺伝学的解析やモデル動物をもちいた神経生物学的アプローチによってその分子病態が明らかになりつつある。本講義では「脳からみた自閉症」を読み解きながら、自閉症の基礎病態を学ぶ。 |
特別支援の心理A、B |
主に知的障害、発達障害(学習障害、注意欠如多動性障害、自閉症スペクトラム障害等)の心理特性を理解し、特別支援教育における心理学的研究を参考に、通常の学級や通級による指導、特別支援学級、および特別支援学校における個に応じた教材づくりや指導法について考察する講義である。 |
特別支援臨床実践学A、B |
特別支援教育にかかわる心理臨床事例と小中学校における授業事例を紹介し、特別支援教育実践の未来を展望する。 |
知的障害教育実践学A、B |
知的障害児教育実践の中で用いられる重要なことば・概念について、さまざまな実践事例や文献を参照しながらその意味を考える。また、特別支援教育実践の中で生じている出来事を取り出し、そこから重要な概念を導き出す方法について教授する。 |
| 区分 | 授業科目名 | ◎:必修○:選択 | |
|---|---|---|---|
| コースⅠ | コースⅡ | ||
| 第 1 欄 | 特別支援教育論 | ◎ | ◎ |
| 障害者教育史 | ○ | ○ | |
| 特別支援教育研究Ⅰ | ○ | ○ | |
| 特別支援教育研究Ⅱ | ○ | ○ | |
| 特別支援教職実践研究Ⅰ | ○ | ○ | |
| 特別支援教職実践研究Ⅱ | ○ | ○ | |
| 第 2 欄 | 知的障害者心理学 | ◎ | ◎ |
| 知的障害者生理・病理学 | ◎ | ◎ | |
| 肢体不自由者心理・生理・病理学 | ◎ | ◎ | |
| 病弱者心理・生理・病理学 | ◎ | ◎ | |
| 特別支援心理研究Ⅰ | ○ | ○ | |
| 特別支援心理研究Ⅱ | ○ | ○ | |
| 特別支援病理研究Ⅰ | ○ | ○ | |
| 特別支援病理研究Ⅱ | ○ | ○ | |
| 知的障害者教育課程・指導法 | ◎ | ◎ | |
| 肢体不自由者教育課程・指導法 | ◎ | ◎ | |
| 病弱者教育課程・指導法 | ◎ | ◎ | |
| 知的障害者教育方法論 | ◎ | ◎ | |
| 特別支援行動支援論 | ○ | ○ | |
| 特別支援実践研究Ⅰ | ○ | ○ | |
| 特別支援実践研究Ⅱ | ○ | ○ | |
| 特別支援臨床研究Ⅰ | ○ | ○ | |
| 特別支援臨床研究Ⅱ | ○ | ○ | |
| 第 3 欄 | 視覚障害者教育論 | ◎ | ◎ |
| 聴覚障害者教育論 | ◎ | ◎ | |
| 発達障害者心理学 | ◎ | ◎ | |
| 重度・重複障害者教育論 | ◎ | ◎ | |
| 第 4 欄 | 特別支援教育実習基礎研究 | ◎ | |
| 特別支援教育実習 | ◎ | ||
特別の課程:特別支援教育指導者養成プログラム時間割例
(前期 第1・2学期)
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1・2 |
3・4 |
5・6 |
7・8 |
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月 |
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知的障害者生理・病理学概論 |
|
|
火 |
病弱者心理・生理・病理学概論 |
|
|
特別支援教育概論 |
|
水 |
|
知的障害者教育課程・方法論Ⅰ・Ⅱ |
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木 |
大学院・特別支援教育病理の脳科学A・B |
特別支援心理学演習Ⅰ・Ⅱ |
特別支援教育実習基礎研究 |
|
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金 |
肢体不自由者教育課程・方法論Ⅰ・Ⅱ |
|
聴覚障害者教育概論(1学期) |
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集中講義:
①重度・重複障害者教育概論
②病弱者教育課程・方法論Ⅰ・Ⅱ
(後期 第3・4学期)
|
1・2 |
3・4 |
5・6 |
7・8 |
|
月 |
知的障害者心理学概論Ⅰ・Ⅱ |
知的障害者指導論Ⅰ(4学期) |
|
発達障害者教育概論Ⅰ・Ⅱ |
|
火 |
|
|
|
|
|
水 |
|
大学院・特別支援の心理A・B |
|
|
|
木 |
|
大学院・インクルーシブ教育実践論I・Ⅱ |
視覚障害者教育概論 |
|
|
金 |
肢体不自由者心理・生理・病理学概論Ⅰ・Ⅱ |
知的障害者指導論Ⅱ(4学期) |
|
|
集中講義:
特別支援教育実習Ⅱ

「肢体不自由者心理・生理・病理学」:脳性麻痺児の動作分析を学ぶ時間

「知的障害者心理学」:実態把握と支援のためのアセスメント方法を学ぶ時間
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入試情報
募集要項(令和8年度用です。毎年、10月に更新されます)
