岡山大学大学院教育学研究科・教育学部ESD協働推進センター

2025年度 岡山県ユネスコスクール高等学校ネットワーク 実践交流会

2025年度 実践交流会 報告

2025年度 実践交流会 集合写真

令和7年度 実践交流会

今回のテーマは、「食」× 「ESD」× 「ユネスコスクール」〜 サステイナブルってどういうこと?? 〜 として、
各高校で取り組んでいることについてポスター発表を行い、高校生が考えた「食」にまつわる諸問題について、学べるワークショップをお互いに体験し合いました。

日時:令和7年11月16日 (日) 10:00 〜 15:30
場所: 岡山市勤労者福祉センター
参加校:岡山県内ユネスコスクール加盟校 11校
+ 鳥取県立鳥取西高校高校
後援:岡山市SDGs・ESD推進課


活動風景

■ 開会

岡山県内の様々な地域から11校、今回は鳥取西高等学校など総勢92名の生徒と先生達が集まってくれました。遠くから朝早く出発した生徒さんたちもいます。中には「前の事前学習会でも会ったよね!」という声も聞こえてきました。今回は今までとは違う形式で、開会式など、午前中のワークを行いました。

横にスライドすると、
他の写真もご覧になれます。


■ 学生スタッフのレクチャー等

今回は参加者全員の顔が見えるよう座席を円形にし、あえて「敬語禁止」というルールでスタートしました。これは、学校や学年といった立場に関係なく、フラットな関係でお互いを尊重し合い、自由に交流してほしいという願いからです。

参加者からは「初対面でも緊張せず話せた」「いつもより話しやすかった」という嬉しい感想もいただき、狙い通り温かい交流の場を作ることができました。また、ニックネームを自分で決めるのではなく「隣の人に考えてもらう」というワークを取り入れたことで、自然な会話のきっかけが生まれ、会場はより一層良い雰囲気に包まれました。

横にスライドすると、
他の写真もご覧になれます。


■ アイスブレイク

今年度の幹事校、和気閑谷高校の生徒チームのリードにより、初対面の皆が和やかな雰囲気になれ、グループでの活動が行いやすくなるようなゲームを行いました。

横にスライドすると、
他の写真もご覧になれます。


今回のアイスブレイクも、上位チームには豪華(?)景品を用意して盛り上がりました!

ラインナップは、1位の「岡山大学産のブドウ」をはじめ、2位に「おからクッキー」、3位には「食品ロス削減ショップ『エコイート』の商品」など。 単に美味しいだけでなく、「地産地消」や「フードロス削減」につながる行動ができればという想いを込めて選定しました。イベントを通じて、地域の魅力や環境についても考えるきっかけになれば嬉しいです。


■ ポスターセッション

ポスターセッションでは、参加校の生徒たちがそれぞれの活動を紹介し合いました。互いに「良い」と思った点を付箋に書いて貼り付け、生徒同士が褒め合い、認め合う姿が見られました。



横にスライドすると、
他の写真もご覧になれます。

各高校のポスター

横にスライドすると、
他の写真もご覧になれます。


■お昼休憩

お昼休憩では、普段なかなか接点のない他校の生徒同士で、ランチを囲んで交流しました! 学生スタッフもその輪に加わり、会話を盛り上げたりしながら、一緒に楽しいひとときを過ごしました!


■ 「食」をテーマとしたワークショップ

「食」をテーマにしたワークショップを開催しました。実際に味わう試食体験から、鹿の角を活用したアクセサリー作りまで、食にまつわる幅広い視点に触れられる、非常に興味深い内容となりました。


横にスライドすると、
他の写真もご覧になれます。


ワークショップ by 学生スタッフ

学生スタッフも『ハンバーガー・コネクション』を行い、実際にシミュレーションゲームをしながら、高校生と一緒に『よりサステナブルなハンバーガーは実現可能なのか』について考えました。


横にスライドすると、
他の写真もご覧になれます。


■ 今後の流れ、振り返り

今年度の活動を一枚にまとめて、年度の報告書として掲載するニューズレターの取り組みについて説明されました。また、各高校の参加した振り返りをmentimeterを使って行いました。

横にスライドすると、
他の写真もご覧になれます。


■ 閉会

本年度幹事校の和気閑谷高校、および次年度幹事校の学芸館高校の生徒より感想が述べられました。「大変楽しかった」等の好意的な意見が多数寄せられ、実りある会となりました。

横にスライドすると、
他の写真もご覧になれます。


■ 集合写真


参加した生徒の感想

※一部のみ紹介します。

—————————————————-

自分の学校は研究系が多かったけど、他校は実践しているところが多くて面白いと思いました。
他校の生徒と交流する中で、自分とは正反対の思想の人に出会っていろいろ話せて楽しかったし、自分の考えの足りなさにも気づけて良かったです。

—————————————————-

自分たちの学校と他の学校を比べて、考えることも対策も、問題点も全く違っておもしろいなと感じた。フードロスをどうなくすか、どのようにしたら少なくなるか、そのフードロスと何がつながるかなど、自分にはない視点でみたことなどを聞けて、とてもいい学びになった。地域の人々と伝統の関係など、興味深いことがたくさん分かって良かったと思う。

—————————————————-

最初の会話では他校の人と積極的に自分から話しかけてたくさんの出会いをすることができた。ポスター発表では気になったところや疑問に思ったことを質問することができた。自分が発表するときに、もっと相手に伝わりやすいように感情を込めたり、ジェスチャーを使ったりすれば良かった。自分たちの発表と他校の発表を比べ合い、自分たちの研究の良いところと悪いところを見つけることができました。昼食をとるときに、他の学校の生徒と食べて、仲良くなることができた。ポスター発表は、それぞれの学校で特色があった。また、このような機会があれば喜んで参加したい。この経験を自分の課題研究に生かしていきたい。

—————————————————-

色々な高校と”食”についての問題点について話し合えて良かった。特に印象に残っていることは、後楽館高校のフードロス(学校の食堂)について実際に生徒にアンケートをとったり、意見などを言える目安箱の設置など感心しました。私の家も食べ残しや、廃棄してしまう時もあるので、今日の活動で学んだ事を下に取り入れていきたいです。嬉しかったことは、ワークショップでのりチップスを食べた後に「おいしい!」や「TikTokいいねしたよ!」とか感想を伝えてくれた事が嬉しかった。

—————————————————-

フードロス対策について他の高校の意見を聞いて、色々な対策の仕方があることを知りました。
なので、他の高校の意見も取り入れつつ、フードロスをどんどん解決していきたいと思いました。
また、来年も参加して、どんどん周りの人に広めていきたいと思います。

—————————————————-


TOP