岡山県ユネスコスクール高校ネットワーク ニューズレター
「With コロナ時代の高校生ESD」
岡山県ユネスコスクール高校ネットワークは、コロナ禍で様々な制限がある中、今年度も何とか工夫をして活動を続けることができました。
OBOG学生スタッフも積極的に参加して協議を続ける中で、今年度のテーマを「Withコロナ時代の高校生ESD」として、コロナ禍によってより鮮明になった様々な教育や持続可能性の課題について、またこれまでの自分たちのESDの取り組みについて考え、他校の生徒や学生スタッフたちと共有し、今後の展望について明らかにしてきました。
ある高校では、コロナ禍による休校中、自分や家族との時間が持てたり、自分のペースで学べたり、新しい趣味を見つけることができたりと、学校へ行かないことで見えてきた良い点や学校への疑問が浮かんできた生徒がいたようです。そのことから、これまで「途上国に学校を作ろう!」という開発支援を行ってきた自分たちのESD活動自体に対して、「それは本当に良い支援なのか」、「質の高い教育っていったいどういう教育なんだ?」といった疑問が出てきて、そのことを話し合ったそうです。
他にもさまざまなエピソードや、学生スタッフたちの意見からも、ユネスコスクール校で共にコロナについて考えることはESDに深く関わることではないか、という結論に至り、今年度のテーマを上記のように決定しました。
まずは8月に5校ずつに分かれて、事前学習会を行い、小さなグループで学生スタッフのファシリテートの元、お互いの状況の共有や考えていることなどについて意見交換を行い、まとめました。ICTや地域の環境、また学校によって状況はそれぞれ異なるものの、コロナの中で感じていることは共通することも多く、最初はネガティブな気持ちも出てきていました。しかし、それぞれが工夫して過ごしていることや、新しい考え方や知識にも出会い、最後には「万が一、コロナにかかった友人がいたとしても、それは誰にでも起こりうることで、「早く元気になって帰ってきてね!」と言える学校にしていきたい。」「コロナだからと言って諦めるのではなく、工夫して私たちならではのスキルを活かしてアイデアで勝負していきたい。」など、ポジティブな意見が出ていました。
11月に実施した「実践交流会」(オンライン)では、事前学習会の内容を受けて、それぞれの学校が取り組んできたことを報告し、また進捗状況などについてグループに分かれての意見交換を行いました。最後に各学校で「ESDアクション宣言」を考え、お互いに発表していきました。
その各学校の生徒による「ESDアクション宣言」を、実践交流会の後、さらに練り上げ、1枚のニューズレターにまとめ上げました。
ここに公開しますので、ぜひご覧ください。