岡山大学大学院教育学研究科・教育学部ESD協働推進センター

【報告 -Day 3】「ESD岡山モデル」の検討会を開催しました

9月28日の学校視察等に引き続き、9月29日の午前は学校視察をしました。
まず、岡山県立岡山一宮高校(ユネスコスクール加盟校)。
ユネスコスクールならではのユニークな授業やESDの取り組みが展開されています。

 昨日の学校視察に引き続き、ユネスコスクール加盟校の岡山一宮高校でも多くの先生方の協力により、
イリナ先生の高校生の息子さんを授業に受け入れて頂きました。

1時間目の化学の授業では、凝固点降下についての実験を行いました。高校生たちはすぐに打ち解け、
和気あいあいとした雰囲気で実験に取り組んでいました。
また、2時間目は、書道で「笑」という文字をかいたうちわを制作した後、
3時間目の英語の授業では、お互いの国や高校生活に対する質問を行いました。
賑やかな時間となりました。

9月29日のワークショップ

午後からは、本学教育学部でイリナ氏と柴川によるワークショップの2「ESD岡山モデル」の考察と意見交換を開催しました。

そこでは、ESD岡山モデルの黎明期から関わっている市民の方々などが集い、27日の講義・28日のワークショップ1で出された課題について、
更に深い議論が行われました。特に「ESDプロジェクト」と「世界会議の誘致」を通じた関係者の変容に焦点を置いて、何が契機となり、
どのように意識や価値観が変化したのかについて深い議論が交わされました。

岡山市のESDの関係者の間では、ESDプロジェクトがあったことによる「変化」というよりは、
それぞれに点在していた活動に対して、ESDの意味づけが行われた。そのことによって、
多少得たものがあったのではないかという意見も提出されました。一方、マレーシアでは岡山において当然視されている、
「子ども達が地域で学ぶ」「公民館で人々が集い、趣味や特技を磨いたり、生涯学習を実践する」「地域づくりのワークショップが行われる」
ということは、かなり先進的なことであり、価値があることである。
こうした実践によりもたらされている社会変容は必ずある筈であり、それに関する行政の関与は大事なことである、といった議論もありました。

大変興味深く、貴重な時間となりました。

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