岡山大学 教職大学院岡山大学大学院教育学研究科専門職学位課程(教職大学院)教職実践専攻

FAQ

学生の方からの質問と回答

Q.学部の「教育実習」と教職大学院の「学校における実習」の違いは?

学部の「教育実習」は教員免許を取得するために行われ、授業づくりを中心に実施されることが一般的です。これに対し、教職大学院の「学校における実習」では、教員免許を持つ者が原則2年間同一の学校において、そこで行われている教育活動と児童・生徒の実態について理解を深めながら、教育実践の研究テーマと課題を探求します。その中で授業づくり一つをとっても、単発的なものではなく、単元全体を見通した計画を立てることが重視されます。大学院生は、指導教員の指導の下で省察を重ね、理論と実践の架橋・往還を図りつつ、課題解決へ継続的に取り組みます。

Q.教育学部出身ではないので、大学院の授業についていけるか不安なのですが…?

岡山大学の教職大学院には、教育学部以外の人文系や理工系の学部出身の大学院生も多く在籍しています。むしろ教育学部出身ではないからこそ、教育に関する理解を体系的に深めたい、確かな教育実践力を身につけたい、ということが進学の主な動機となっています。授業は大学院生たちがさまざまな背景を持つことに配慮して行われていますので、教育学部出身でないことを不安に感じる必要はありません。教員もサポートしますし、大学院生たちは互いの得意分野を活かしながら、励ましあい、学びあっています。科目等履修制度を活用して学部の授業を受講し、新規の免許を取得する大学院生もいます。

Q.2年間教職大学院に進学すると、学部卒業後そのまま教員になった人たちと比べて、遅れをとるのではないかと心配です。

教職大学院で学んだ学部卒院生に自身の成長について尋ねてみると、教科の本質を意識して授業をみる視点が養えた、学校の教育活動全体の方向性や枠組みを踏まえて授業づくりや教材作成を工夫する姿勢が培えた、といった声が多く挙げられます。現場で単に経験を積んでも、教師として成長できるとは限りません。「経験から学ぶ力」を着実に備えておくことが大切です。その根幹が身につくのであれば、教職大学院で学ぶ2年間は「遅れをとる」というよりは、有意義な「先行投資」ととらえることができるのではないでしょうか。

Q.指導教員は、どのようにして決まりますか。

入学後、希望調査を行います。主指導1名、副指導2名の3人体制で実践研究の指導を行います。本教職大学院の特徴として、研究者教員と実務家教員からなる全10教科と特別支援、養護教育、教育行政・マネジメント等の専門分野から「省察会」などを通して指導を受ける機会もあり、学校組織の中における役割や他教科をふまえた、多角的な視点を得ることにもつながります。

Q.実習校はどのようにして決まりますか。

入学後、ご自身の主免許状をふまえ校種希望調査を行い、教育委員会と協議の上、決定します。実習は岡山県内の公立学校園で行います。

Q.教職大学院の実習は具体的にどのような内容ですか。

「初任期リーダー」として高度実践力の育成を目指す学部新卒学生は、学習指導や生徒指導などに関わる自己課題を発見・分析した上で、その解決に向けての実践研究を深めます。実習のすすめ方としては、1年次4月に実習校が決定した後は、続いて6~7月の予定で、「課題発見実習」に取り組みます。この実習では、観察を基本とし、その分析・解釈を行うことで、自己課題を明確にすることを目的にしています。そして、9月頃の「課題解決実習」では、自己課題・学校課題の解決に向けて実践を行います。続いて10~11月頃「課題探究実習」において、その課題の解決策をさらに実地に試みる「実践力」、自他の取組を組織的に展開できる「マネジメント力」の獲得に向けた探究をすすめていきます。課題は、授業、生徒指導、学校組織の連携や保健室経営など、各学生の課題により取組はそれぞれです。さらに、2年次に「課題発展実習」として探究を深めることもできます。


現職の方からの質問と回答

Q.2年間、学校現場を離れることに不安があります。

現職教員学生は、現場から完全に離れるわけではなく、現任校や地域の学校・教育委員会を実習の場とし、俯瞰的な視点から課題を分析し、実践研究に取り組みます。教育に関する理論的な視座との出会い、他の校種や教科の院生との交流、様々な教育関係者との人脈の拡がりなどを通じて、現場では得られにくかった新たな気づきや価値観、教師としての学び方を学ぶことができます。現職の先生の場合、履修や実習形態が様々ですので、不安に思われることがありましたら、是非、事前に本学にご相談ください!
なお、現職教員学生を対象に1年履修が可能となるラーニングポイント制も設けています(詳細は教務学生グループへお問い合わせください)。

共通の質問と回答

Q.進学前に相談できますか。

可能です。毎年、8月にオープンキャンパス、6月と11月に進学相談会を開催しています。全体の説明とあわせて、個別の相談を受けています。日程は、ホームページで公表します。
また、教育学系事務部教務学生グループに電話でお問い合わせください。内容に応じ、専任教員も対応します。(連絡先電話番号は、ホームページのページ下部にあります)

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