教育心理学講座
新着情報
教員紹介
教育心理学講座には、児童期の発達心理学、青年期の発達心理学、学校臨床心理学、社会心理学、学習心理学、教育評価測定を専門とする6名のスタッフがいます。ここでは、大学院と学部における教育と研究の内容を紹介します。
教育心理学講座の講義
本講座の必修科目についてご紹介いたします。
1年生
教育心理学基礎演習
広い心理学領域の中から興味・関心のあるテーマを1つ選び、プレゼンテーションを行います。
ひとり、ひとり、それぞれ異なったテーマで発表が行われるので、新しい心理学の発見がありますよ。
学校教育心理学
幼児・児童・生徒の教育を行う上で必要なことを心理学の観点から学びます。
幼児・児童・生徒の発達,学習と学習指導,教育評価,人格と適応,障害児の心理等。
2年生
教育心理学実験
教育と関連する各領域の心理学実験や調査を実際にやってみる授業です。
実験,調査,検査,心理測定法の理論と方法の基本的内容について理解するとともに,基本的技能を習得することを目的としています。
3年生
ゼミ(希望する研究室に所属)
より専門的な知識を学ぶために、各研究室を選択します。各研究室のゼミでは、論文を読んだり、研究の進捗状況を発表したり。
4年生
卒業研究
これまでの学びの集大成。研究テーマを決定して、実験や調査を行います。
卒業生から
川西さん:平成27年度卒業
教育心理学講座の魅力はどのようなところですか?
授業の中で,実際に心理検査や実験が行えるところだと思います。また,卒業論文では自分の興味があるところのデータをとって統計処理することも出来ます。将来,教師になって,データを読み取ることが出来るというのは大変役に立ちますし,特に臨床心理士を目指している人たちにとっては,現場に出る前に実際の器具に触れられるというのはとても貴重な経験だと思います。
4年間はどのように過ごしていましたか?
主に1・2回生の時は,教育に関することや各教科の授業,3回生は教育実習,4回生は進学のための勉強や卒業論文の作成などをして過ごしました。教育心理学講座は同回生だけでなく,先輩・後輩とも仲が良く,いろいろなイベントを教育心理学講座全体で行います。イベントが楽しいのはもちろんですが,苦しいときにはアドバイスをもらったり,助け合い,嬉しいときにはそれを共有したりして過ごしてきました。私にとって,教育心理学講座の仲間に出逢えたことは宝物です。
大学の学びの中で,成長できたと思うことを教えて下さい
教育実習を行うことで,教師の立場から見た学校や授業を知り,体験することが出来ました。また,多くの子どもたちと関わることで,子どもからたくさん学び,教えてもらい,一緒に成長してきました。臨床心理士であるゼミの先生からは,さまざまな分野の心理学の知識,臨床心理士が働く現場の実際,人と関わる時の姿勢など多くのことを学び,成長できたと思っています。
卒業後の進路を教えて下さい
私は,大学院に進学して臨床心理士になりたいと思っています。これは,大学に入学する前から決めていました。臨床心理士になるのに,教員免許を取得するというのは,回り道に思う方もいるかもしれませんが,私は教育学部教育心理学講座に入れて本当に良かったと思っています。自分の職種だけでなく,他の職種のことも学べて私自身の視野が広がったし,子どもと関わる臨床心理士になりたいという想いが一層強くなりました。教員志望の人だけでなく,子どもが好きな人,心理学に興味がある人,いろんな人に訪れてほしいです。
生田さん:平成27年度卒業
教育心理学講座の魅力はどのようなところですか?
- 様々な分野の先生方がいらっしゃるので、心理学について幅広い知識が学べる。
- 学生同士の仲がいい(学年問わず)。
- 授業の一環としてプレゼンがあるので、プレゼン能力も養われる。
- 教員、公務員、一般企業、臨床心理士など卒業後の進路の選択肢も幅広い。
- とにかく優しい先生ばかりです!
4年間はどのように過ごしていましたか?
〈1回生〉
- 一般教養の授業が主でした。
〈2回生〉
- 専門科目ばかりでほとんど毎日フルコマでした(前期は22コマ)。
〈3回生〉
- 授業は数える程で、教育実習が一番のイベントでした。
- 実習は4年間で一番頑張った出来事です。大変な1ヶ月だった分、とても充実して最高の1ヶ月でした!
〈4回生〉
- 授業はほとんどなく、前期はインターンシップ、後期は副免実習と卒論が主でした。
〈授業外〉
- ほとんど毎年、心理の同期でキャンプやスノボなどイベントを企画してくれていたのがとても楽しかったです。
- サークルにも積極的に参加していました。2回生の時は授業の合間を縫って息抜きとして、
3回生の時は授業もなく時間もあるので少なくても週1回は参加していました。
おかげでたくさんの人と仲良くなれました。 - アルバイトをして自分で貯めたお金で初めての海外として海外ボランティアに参加しました。
心身ともに成長できた出来事のひとつです。 - 学年が上がるにつれて授業もなくなるので、限られた人としか会えなくなり寂しくなりました。
大学の学びの中で,成長できたと思うことを教えて下さい
- 高校までとは違い、課題はレポートになるので、文章を書く能力は少し上がったかなと思います。
- グループワークやプレゼンなど、働き出してからも必要な力も学べたかなと思います。
- 授業だけでなく、サークル等で他学部や他学年の人と関わることも多かったので、様々な考えの人と関わることができ、面白く、また勉強になりました。
卒業後の進路を教えて下さい
- 小学校教員
- 小学生の頃からの夢でした。
- なんとなく漠然とした夢でしたが、主免実習を経て気持ちが固まりました。
山縣さん:平成27年度卒業
教育心理学講座の魅力はどのようなところですか?
人と人との関わりについて学ぶことができることです。年齢が違ったり,立場が違ったり,性別が違ったり,育ってきた環境が違ったりすることで、人は何が違ってくるのか。また,なぜ違うのか。さらにどうしたら人間関係がうまくいくのか,どうしたら作業効率があがるのかなど,様々な疑問について考えることができ,好奇心がそそられます。
4年間はどのように過ごしていましたか?
1年時には,附属四校園での観察・参加実習がありました。初めて教師という立場で学校を訪れ,教師の魅力と大変さを学びました。教育心理学専修の専門授業では,主に心理学にはどのような研究領域があるのかということを学びました。授業の形態としては,先生方の講義の他に,それぞれの学生が自分の興味のある研究を紹介するという授業もあり,友人の発表を聞くことが毎週楽しみだったことを覚えています。
2年時には,介護等体験と特別支援学校での観察・参加実習がありました。小学校や中学校といった自分が今まで通ってきた場所とは違う場所の生徒や入所者の方と関わることで,視野を広げることができました。後期には,教育心理学実験という授業があり,実際に心理学実験を体験し,心理学の面白さを知ることができました。
3年時には,小学校での主免実習がありました。教師として授業をしたり,日常生活の指導をしたりと,大変ではありましたが,充実した時間を過ごすことができました。また,3年時から,ゼミに配属され,卒業論文執筆に向けた実験に取り組み始めました。実験は失敗続きでしたが,成功することを目指して,「なぜ失敗したのか」,「どうしたらうまくできるのか」と考える力を身に付けることができました。
4年時には,特別支援学校での副免実習がありました。障害の特性を考慮した一人一人に応じた指導について学ぶことができました。
大学の学びの中で,成長できたと思うことを教えて下さい
教育実習や卒業論文執筆のための心理学実験を通して,PDCAサイクルを身に付けることができました。自分で計画をして,実践して,反省をして,やり直してという流れは,高校学校までの授業ではあまり経験できないことでしたが,大学でこれらを実践的に学ぶことができ,自分自身が成長できたと思います。
卒業後の進路を教えて下さい
卒業後は,市役所の職員として勤務する予定です。私は教師を目指して教育学部に入りましたが,2年時の特別支援学校での観察・参加実習で,障害のある生徒たちと関わったことがきっかけで障害のある人の受け入れ体制が整った社会の必要性を感じ,市役所職員を目指しました。