岡山大学 大学院教育学研究科
岡山大学 教育学部

学部長からのメッセージ

学部長メッセージ

 私たちが生きる社会は、年齢、性別、人種、宗教、趣味嗜好などさまざまな属性の人が集まって形づくられています。
この性質は、すべての人が平等に尊重され、それぞれの多様な価値が受け入れられることで、あらかじめ想定することが難しい将来の複雑な問題により適切に対応し、個人の成長や社会の発展が持続していくための強みとなります。
 みなさんが高等学校や地域等で学び、具体的な活動に取り組んでいるSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)も、地球上の「誰一人取り残さない」との考え方に基づいており社会の多様性の高まりが、異なる価値をもった個人や集団の間につながりを生みだし、よりよい世界を実現する持続可能な社会変革の契機となることを待しているといえます。
 これからの学校では、未来の社会の創り手となる児童・生徒に、多様性の尊重に結びつく知識・技能や見方・考え方を身につけさせることが大切になります。SDGs の目標4「質の高い教育をみんなに」においても、持続可能な開発と持続可能な生活スタイル、人権、ジェンダー平等、平和と非暴力、グローバル・シチズンシップ、文化の多様性と持続可能な開発に向けた意義などを理解するため教育を進めていくことが掲げられています。そのような学校の教員は、できるだけ多くの「正解」を伝達するというよりも、児童・生徒一人一人が自分のよさや可能性を見つけるとともに、あらゆる他者を価値ある存在として尊重する環境をつくりだし、児童・生徒自身が主体的・対話的に深く学んでいくための支援を重視することが期待されます。
 もちろん、こうした学校教育は、簡単に実現できることではありません。教科書などに記述されている内容を理解しているからといって、児童・生徒が主体的・対話的に学習する授業を行えるわけではありません。また、これまでに自分が受けてきた授業等のやり方をまねるだけでは、日々、成長していく児童・生徒の特性や実態に応じた学習を支援できません。
優れた教員となるためには、専門職としての総合的な知識・技能や高い倫理性などを大学での体系的な養成教育によって獲得することが必要です。
 岡山大学教育学部では、幼稚園、小学校、中学校・高等学校、特別支援学校の教諭や養護教諭の免許状を取得するこができます。令和5年度には、教育実習を機軸として、大学の講義・演習で習得した知識・技能等が、これまで以上に教育実践力の向上につながる新しいカリキュラムが始まります。
 教員になろうという強い意欲をもったみなさんが、多くの仲間と関わり合いながら、未来の社会の創り手を育てる教育を探究していくことを応援します。

教育学部長 髙瀬 淳
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