研究科長からのメッセージ
研究科長メッセージ
いま教育に、何が期待されているのでしょうか。その1つは、知識や技能の習得にとどまらず、一人ひとりが安心して学び、自分らしく成長し、他者と支え合って生きていくための「幸せの土台」を整えることと考えます。教育は、人と社会のwell-beingを支える基盤的な営みといえます。私たち岡山大学大学院教育学研究科は、学校リーダーおよび国際社会や地域社会に貢献できる高度な教育的実践力をもつ人材を育成し、well-beingの実現に貢献する大学院です。
本研究科は、教職実践専攻(専門職学位課程)と教育科学専攻(修士課程)から構成されています。
教職実践専攻は、専門職大学院としての教職大学院であり、学校教育に関する理論と実践を教授研究し、教育現場の課題を「理論との架橋・往還・融合」を通して高度にマネジメントし、遂行できる高度教育実践力を備えた教員を養成します。本専攻ではコース制を採らず、職能発達段階の異なる学部新卒学生と現職教員学生が「共に学び、共に高める」ことを大切にしています。全10教科に加え、特別支援教育、養護教育、教育行政、マネジメント等の専任教員体制の下、教科横断的に教育と学校経営を一体的・総合的に捉える視野を養い、地域で学び、地域に貢献できる人材育成を推進しています。私たちがめざす教員像は、課題を見いだし、実践し、省察し、改善へとつなげる「アクション・リサーチャーとしての教師」です。
教育科学専攻は、教育を開拓的に広く捉え、その可能性を拡げることを追究する修士課程です。様々な教育課題に対応できる課題解決能力をもった実践的人材を育成します。教育は、公の性質を有する学校だけでなく、子どもたちの育ちの拠りどころとなる家庭や、生活実態に即して構成される社会においても営まれます。いま私たちには、従来の専門領域・分野の枠を越えた知識や経験を相互に関連づけ、理論的・実践的に分析すること、そこに内在する本質的な課題を見いだして解決へ導くこと、そして、その成果を持続的に社会へ還元していくことが求められています。本専攻では、そのための活きて役立つ研究力と実践的な課題解決能力を身に付けます。
令和7年度より、教職実践専攻には、特別支援学校教諭専修免許状(5領域)の取得課程、教員免許状を有しない方を対象とした3年制プログラム、ならびに先取履修を活用した在学年限短縮プログラムが設けられました。また、教育科学専攻には、デジタル社会を教育領域で牽引する先駆者を養成する「教育データサイエンス学位プログラム」が新設されました。ますますパワーアップし、魅力が増した岡山大学大学院教育学研究科で、教育をテーマに共に学べることを楽しみにしています。
