岡山大学 大学院教育学研究科
岡山大学 教育学部

研究科長からのメッセージ

研究科長メッセージ

 岡山大学大学院教育学研究科は、教育の営みを総合的に学修・研究することにより、多様な価値 をもった個人や集団・社会が自らの幸福を追求していくこと(well-being)に貢献する大学院です。すべての人々が自らの幸福を追求するためには、身体的、精神的、そして社会的にも「満たされた状態」であることが必要であり、なにかが達成されたという一時的な状況・感情に留まらず、自己実現 や社会改善に持続的に取り組んでいける状態をつくり出していかなければなりません。社会が急速に変化し、複雑化を増していく中で、そうした「満たされた状態」をつくり出していくための条件の一つが、教育であるといえます。
 教育学研究科は、教職実践専攻(専門職学位課程)と教育科学専攻(修士課程)から構成されています。
 教職実践専攻は、高度専門職業人としての教員を養成する教職大学院であり、平成20年度の設置 以降、よりよい学校教育の実現に向けた持続的な取組のリーダーを輩出しています。教員の仕事は、子供や授業・学校等に関する専門的な知識や経験を習得して、それを実践に適用すればよいものではありません。絶えず変化する子供や学校の実態を把握しながら、意味のある課題設定し、その解決に向けた教育実践を行う。さらに、同僚等とともに自分や他者の教育実践をデータや事象から一般化・理論化し、授業や指導の継続的な改善・変革につなげていくことが求められます。そのため、教職実践専攻では、研究的な視座から、よりよい教育実践に持続的に取り組む「アクションリサーチャー」としての教員の資質・能力を身につけることが目指されています。
 教育科学専攻は、教育を開拓的に広く捉え、教育の可能性を拡げることを追究する大学院であり、様々な教育課題に対応できる課題解決能力をもった実践人を育成しています。教育は、公の性質を有する学校だけでなく、子供たちの健やかな育ちの基盤である家庭や人々の生活実態に即して構成される社会においても行われるものです。教育の営みは、家庭、学校及び社会といったあらゆる場所において、あらゆる機会に行われることができなければなりません。すべての人々が、従来からの専門領域・分野の枠を越えた知識や経験を相互に関連づけながら、実践的に思考・活用することを通じて、その成果を持続的に社会へ還元していくことが求められます。そのため、教育科学専攻では、個人や社会を取り巻く諸環境を理論的・実践的に分析し、そこに内在する本質的な教育課題を解決していく資質・能力を身につけることが目指されています。
 岡山大学大学院教育学研究科において、教育をテーマに一緒に学ぶことができるのを楽しみにしています。

 教育学研究科長 髙瀬 淳
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