【学部】総合型選抜
総合型選抜とは(養護教諭養成課程でのみ、実施します)
「総合型選抜」は、大学入学共通テストと個別学力検査の得点によって合否を決める「一般選抜」とは異なり、「出願書類」と「面接(口述試験等を含みます。)」と「大学入学共通テスト」を通じて、受験生の個性や適性を多面的に評価する入試方法です。
つまり、「養護教諭になりたい!」という強い意欲を持っているあなたにぴったりの選抜方法です。
教育学部「総合型選抜」の特徴
- 面接(口述試験等を含みます。)の内容・課題などは6月末頃に公表して、受験生が早くから準備できるようにしています。
- 過年度卒業生も出願できます。
- 養護教諭になるために必要な基礎的学力と幅広い教養の修得度をはかるため、「大学入学共通テスト」を課しています。
総合型選抜の流れ

内容
以下の内容を総合して判断します。大切なのは養護教諭への熱意を言葉だけでなく、活動や能力や適性などの具体的な根拠を示して、アピールすることです。
- 自己推薦書・調査書
自己推薦書は、「志望理由」「自己アピール」「活動体験の記録」の3種類あります。調査書と合わせて書類審査の対象となります。 - 面接(口述試験等を含みます。)
面接では、課題の発表などが求められます。詳細は、6月下旬に公表される『総合型選抜学生募集要項』に示されます。 - 大学入学共通テスト
5教科7科目又は8科目、若しくは6教科7科目又は8科目・・・一般選抜(前期日程)と同じです。
募集人員
10人
「総合型選抜」のポイント
「総合型選抜」にチャレンジするみなさんへ
「総合型選抜」にチャレンジしようと思われているみなさんに、岡山大学教育学部養護教諭養成課程「総合型選抜」への取り組みのポイントを示しましょう!
教育学部のアドミッション・ポリシーをしっかり理解すること!
- どのような学生を求めているのでしょうか?
- あなたはそのアドミッション・ポリシーにふさわしい意欲・経験・技能等を持っていますか?
「総合型選抜」は、学力テストの得点だけではなく、アドミッション・ポリシーと照らし合わせて合否を決める入試方法です。したがって、アドミッション・ポリシーを理解することから始めなければなりません。
自己推薦書の書き方
- 「志望理由」
どうして養護教諭になりたいのか、どうして岡山大学教育学部養護教諭養成課程で学びたいのか、その理由を、具体的な事実や経験、エピソードなども交えて書いて下さい。 - 「自己アピール」
あなたが、教育学部のアドミッション・ポリシーにふさわしい意欲や経験、認識や技能等をもった人物であることを、「活動体験の記録」とも関連づけながら書いて下さい。 - 「活動体験の記録」
教育学部のアドミッション・ポリシーに関連する、高等学校入学後の活動を中心に書いて下さい。アドミッション・ポリシーに関係のない部活動の成績や取得した資格を列挙するだけでは不十分です。
丁寧な字で、誤字脱字がないよう気をつけて! 文章の表現を工夫して!
面接(口述試験等を含みます。)の課題を把握すること!
「面接(口述試験等を含みます。)」での課題が、6月下旬に公表される『総合型選抜学生募集要項』に掲載されています。課題を通してどのような意欲・経験・技能等が評価されるのかをしっかりと把握しましょう。なお、当日持ち込みのできる資料に制限がありますので、十分に確認してください。
「面接(口述試験等を含みます。)」においては、あらかじめ提示されている課題について発表などをするとともに、アドミッション・ポリシーにふさわしい学生であるかどうかをはかるための口述試験などもあります。ここで大切なことは、次の3点です。
- アドミッション・ポリシーをふまえて、あなたの意欲やこれまでの学習や活動体験、専門分野への関心と理解をアピールしましょう。
- 発表で資料の使用が認められている場合は、規定の範囲内で、図や表などを活用しながら、発表のポイントを分かりやすく示した資料を作成しましょう。
- これらのことを、自信を持って面接官にしっかり届くように発表しましょう。
持参した資料のみを使って、制限時間内で手際よく発表できるように準備しておきましょう。
大学入学共通テストもぬかりなく!
岡山大学教育学部養護教諭養成課程の「総合型選抜」は大学入学共通テストを課しています。養護教諭になるためには、基礎的学力と豊かな教養が欠かせないからです。しっかりと準備をして、いい結果を残してください。
なお、合格者の成績情報(最高点、最低点、平均点)がこちらで公表されているので参考にしてください。
「総合型選抜」合格者の声
コース
養護教諭養成課程
年度
2023年度
内容
総合型選抜を受験したのは、高校の養護教諭の先生に薦められたのがきっかけでした。3年生の6月に部活動を引退してから、自己推薦書の作成に取り掛かりました。自分の経験と養護教諭への思いを書き出して分析し、伝えたいことを凝縮した文章を作りました。養護教諭の先生に何度も添削して頂き、実際に養護教諭として勤務されているからこそのアドバイスを沢山いただきました。自分の思いを見つめ言語化する作業は、夢への思いをより強固なものにしてくれました。発表のテーマが公開されてからは、とにかく養護教諭や児童生徒が抱える課題について知ろうと思い、図書館に通って約15冊の本を読みました。本を読む度に新たな知識を得て、思いや取り組みたいことが更新されていくのが楽しかったのを覚えています。共通テストが終わってから総合型選抜までの1週間は、複数の先生に面接練習をしていただきました。様々な視点でアドバイスをもらうことができ、何度も練習することで発表が洗練されたように思います。本番当日は自信を持って面接に望むことが出来ました。
総合型選抜は準備に時間と労力がかかります。しかし、内容は将来の夢に直結するものなので、強い思いさえあればきっとその準備は有意義なものになるはずです。総合型選抜にチャレンジする皆さんを心から応援しています。
コース
養護教諭養成課程
年度
2023年度
内容
私は中学生の頃に養護教諭という職業に憧れを抱き、高校1年生の頃から岡山大学教育学部を志望していました。総合型選抜の受験を決めた理由は、自分の養護教諭への強い思いや熱意を大学の先生方に直接伝えたいと考えたからです。自分をアピールできることこそが総合型選抜の魅力です。
私は夏休み明けに自己推薦書を書き始め、冬休み前に面接資料を作り、共通テスト後一週間で面接練習をしました。準備を進める中で、どのような養護教諭になりたいのか、養護教諭には何が求められているのかなど、自分の考えを深めていきました。自分を見つめ直していくうちに自分が目指す養護教諭像がより明確になりました。この時の経験のおかげで、養護教諭になりたいという思いはさらに強くなり、今でもモチベーションとなっています。
共通テストが終わるまでは勉強と準備を並行しなくてはいけなかったため、とても大変でした。更に準備には想像以上に時間がかかります。しっかりと自分を見つめ直し、将来のビジョンを明確にするために、早めに対策を始めることをおすすめします。
自分の熱意を大学の先生方に直接アピールしたいと考えている方は、ぜひ総合型選抜に挑んでみてください。応援しています。
コース
養護教諭養成課程
年度
2022年度
内容
私は総合型選抜を受けてとても良かったと思っています。総合型選抜の準備を始めたのは、8月に部活動を引退してからです。振り返ると、自分の中で将来について考える時間がとても多かったように感じます。それが良かったところでもあり、大変なところでもありました。どうして養護教諭になりたいと思ったのか、養護教諭になるために何をして、何を学んできたのか、どんな養護教諭になりたいのか、何をしたいのか、そのために日頃からどう人と接しているのかなど、とにかく考えました。並行して、共通テストの勉強や面接練習もするのですから、想像以上に大変でした。でも、総合型選抜を受けることで自分の将来について深く考え、自分を知ることが出来ました。この経験のおかげで、体や心の些細な変化にもすぐに気がついて寄り添えるという理想の養護教諭像が明確になり、そのために子どもが抱える怪我や病気について幅広い知識を得たいという今のやる気にも繋がっています。
挫けそうになることもあると思いますが、養護教諭になりたいという熱い想いがある人皆に受けることをおすすめします。